管理職

止まれないのではなく、止まる基準が失われていた。

止まれない、 と思っていた。やることが多い。責任もある。だから、 止まれないのは 当然だと思っていた。でも本当は、 止まれないのではなかった。止まる基準が、 消えていた。どこまでやれば十分か。どこで任せればいいのか。どこで考えるのをやめてい...
仕事

迷っているだけのはずだった【0話】 なぜ私は、朝が怖くなっても止まれなかったのか

なぜ私は、朝が怖くなっても止まれなかったのか朝が怖かった。目が覚めた瞬間、ほんの少しだけ目を閉じていた。起きれば今日が始まってしまうから。仕事は回っている。お店も動いている。でも心だけが置いてきぼりだった。この状態についてはもう少し整理して...
仕事

迷っているだけのはずだった⑦

迷っているだけのはずだった⑦朝体が動かなかった。起きないといけないのに少しだけ止まる。ごまかしていたそのまま自分を抱きしめる。ぎゅっと。誰に教わったわけでもない。ただそうしないと動けなかった。自分に声をかける大丈夫だよ。ありがとう。まだやれ...
管理職

「自分がやった方が早い」が増え始めた頃

任せているつもりだった。でも、 細かいところは 自分で直していた。確認だけのつもりが、 気づけば自分が 最後までやっている。「自分がやった方が早い」その判断回数が、 少しずつ増えていった。効率は上がる。ミスも減る。だから、 正しい判断に思え...
仕事

迷っているだけのはずだった⑥

迷っているだけのはずだった⑥朝が怖かった。目が覚める前に意識だけが先に浮かんでくる。まだ暗い部屋で思う。今日も始まるのか。と理由は分からなかった疲れているとか眠いとかそういう話じゃなかった。胸の奥が静かに拒否していた。でも問題ないと思ってい...
管理職

回っている時ほど、止まる理由が見つからなかった

あれは新店立ち上げから1か月経った頃。睡眠時間は、短くなっていた。でも、仕事は回っていた。大きなミスはない。数字も落ちていない。周囲も特に困っていない。だから、問題はないと思えた。朝は少し重く感じてきた。でも、動き出せば回る。業務も進むし判...
仕事

迷っているだけのはずだった⑤  迷っているだけのはずだったのに、判断できなくなった頃

迷っているだけのはずだった⑤迷わないようにちゃんと考えようと思っていた。それは悪いことじゃなかった。慎重になっただけだった確認されることが増えた。だから軽く決められなくなった。一度決めてもう一度見直す。念のため別の選択肢も考える。慎重になっ...
管理職

判断の回数が増えすぎていることに、気づいていなかった

忙しい、とは少し違った。やることは多い。でも、処理できないほどではない。ただ、一日の中で決めている回数が増えていた。小さな確認。方向の微調整。誰かの最終判断。どれも大きくはない。だから、疲労の原因には見えにくい。でも、頭の中では常に何かを決...
仕事

迷っているだけのはずだった④ ──自分の判断が、誰かの仕事を動かし始めた頃

迷っているだけのはずだった④最初は自分のことだけ考えていればよかった。判断も自分の中で終わっていた。少しずつ変わっていったいつからか周りから聞かれることが増えた。「これどう思いますか」「進めて大丈夫ですか」軽い確認。雑談みたいな相談。だから...
管理職

判断を説明しなくなった頃から、少しずつずれていた話

自分の頭の判断を、説明しなくなったのはいつ頃からだっただろう。以前は、なぜそう思うのか、どこを見てそう決めたのか、一応は言葉にしていた。いつからか、それが減った。「これで進めます」「この方向でいきましょう」少しトップダウンだがそれだけで通る...