「なぜ私は、朝が怖くなっても止まれなかったのか」

睡眠時間5時間

朝が来るのが、
怖くなった時期がありました。

目覚ましが鳴る前に、
意識だけが先に浮かび上がってきて、
まだ暗い部屋の中で、
「今日も始まるのか」と思う。

眠いとか、
疲れているとか、
そういう単純な話ではありません。

身体や胸の奥が、
静かに拒否している感じ。

それでも当時の自分は、
この感覚を
「危険なサイン」だとは
判断していませんでした。

新店舗の立ち上げ。
ワンオペ。
判断も実行も責任も、
全部、自分。

止まれば、
全体が遅れる
周りに迷惑が掛かる。

だから、
止まらない。
止まれない。

この時点で、
睡眠時間は
平均5時間ほど。

短いけれど、
眠れてはいる。
動けてもいる。

だから、問題ない。

そうやって、
自分に言い聞かせながら、
1ヶ月ほどが過ぎた頃から、
朝の感覚が変わってきました。

目が覚める瞬間、
胸のあたりが
ぎゅっと縮む。

布団の中で一瞬だけ、
「起きるのが怖い、嫌だ」
という感情がはっきり浮かぶ。

その時、自分は
こんな事をしていました。

布団の中で、
自分の腕で、
自分を抱きしめる。

セルフハグ。

そして、
声に出して、
心が落ち着くまで
繰り返しこう呟く。

大丈夫だよ。
ありがとう。

今思えば、
かなり危ない状態です。

でも当時の自分は、
「ちゃんとケア出来ている」
と思っていました。

ここが、
このシリーズで
一番大事なポイントです。


止まれなかった理由は、意志の弱さではなかった

この話をすると、
「かなり無理しすぎたんですね」
と言われる事があります。

でも、少し違います。

意志が弱かったわけでも、
考えが浅かったわけでもない。

むしろ逆です。

当時の自分は、
かなり冷静に
判断していたつもりでした。

やるべき事は分かっている。
優先順位も立てている。
感情的になっている自覚もない。

だから、
止まる理由が
見当たらなかった。

ここで重要なのは、
「判断を間違えた」
のではないという点です。

判断する
状態
そのものが、
少しずつ壊れ始めていた。


強みが、すべてアクセルとして働いていた

今なら、
はっきり言語化できます。

当時の自分は、
自分の強みによって、
止まれなくなっていました。

前向きに考える力。
状況を整理する力。
先を見て意味づけする力。

これらは、
普段なら非常に
助けになります。

でも、
睡眠が削られる
非常時では、
全部がアクセルに
なってしまってました。

不安を感じても、
前向きな言葉を自分に語りかけ、
気持ちを包み込める。

問題が起きても、
課題や経験として処理できる。

「今は踏ん張りどころだ」
と意味づけれる。

だから、
危険を感じながらも、
合理的に
前へ進めてしまった。


相談しなかったのではなく、相談が不要に見えていた

この期間、
誰かに相談しようと
思ったか。

答えは、NOです。

ワンオペ。
責任は全部、自分。

でもそれ以上に、
相談しなくても
回せてしまっていた。

自分の中で、
励ませる。
整理できる。
納得できる。

セルフハグも、
その延長線上です。

本来なら
外に出すべきSOSを、
内側で、自分自身で
処理してしまっていた。


だから、このシリーズを書いている

睡眠5時間シリーズは、
頑張った話ではありません。

短時間睡眠を
すすめる話でもない。


強みと責任感が揃った人が、
どこで判断を誤るのか

その記録です。

止まれなかった理由。
気づけなかった構造。

そして、
本当はどこで
立ち止まるべきだったのか。

このシリーズでは、
その一つ一つを
後から解剖していきます。

次回以降、
夜の判断。
サプリに頼り始めた理由。
相談しなかった構造。

そういった話も、
順番に書いていきます。


※ この睡眠5時間シリーズは、
短時間睡眠をすすめる話ではありません。

無理をするか。
踏みとどまるか。
足すのか、切るのか。

非常時に、
判断を間違えないための
記録です。

こうした判断の整理については、
メルマガで
不定期に書いています。

この話は、特別な体験ではありません。

「まだいける」
そう思い続けた結果、
判断がどこでズレていったのか。

睡眠や体調が削れた状態で、
人はどう判断を誤るのか。

その話は、別の記事で書いています。

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