仕事で迷っているだけのはずだった話④ ──自分の判断が、誰かに影響し始めた

仕事で迷っているだけのはずだった話

最初は、
自分の仕事だけを
考えていればよかった。

判断も、
自分ひとりの中で
完結していた。


いつからだったか、
後輩や周りから
確認されることが
増え始めた。

「これ、どう思いますか」
「先に進めて大丈夫ですか」

軽い相談。
雑談に近い確認。

だから、
深くは考えなかった。


正式に役職が
変わったわけじゃない。

自分の下した判断の責任が
一気にどっと増えた
そんな実感もまだない。

それでも、
自分の一言で
誰かが動く場面が
少しずつ増えていった。


正解を
出しているつもりは
なかった。

あくまで、
今まで通りの
判断の延長。

でも、
その「今まで通り」が、
もう自分だけのものでは
なくなっていた。


不思議なことに、
この段階でも
仕事は回る。

大きな問題は起きない。
怒られることもない。

だから、
重く受け止める理由が
見つからない。


ただ、
一つだけ
変わったことがあった。

判断を、
誰にも
共有しなくなった。

前は、
自分の中で
考えていれば
それで足りた。

今は、
それでも
足りていないはずなのに。


相談するほどでもない。
でも、
一人で抱えるには
少し重い。

そんな判断が、
当たり前に
なっていく。


この段階では、
まだ
「大変だ」とは
思っていない。

むしろ、
頼られている
感覚の方が強い。

それに誇りや自信を
感じている自分もいる。

だから、
止まらない。


あとから振り返ると、
ここが
一つの分かれ目だった。

自分の判断が、
自分だけのものでは
なくなった瞬間。

でも、
その時は
まだ、
仕事で迷っているだけだと
思っていた。


今回は、
ここまでにしておきます。

この先、
判断は
もう少しだけ
重くなっていきます。

それについては、
別の記事で
書いています

「まだいける」と思っている時ほど、判断は雑になっている
「まだいける」そう思えている間は、 自分の判断を 疑う理由がありません。仕事は回っている。 周りも動いている。大きな問題も、 今のところは起きていない。だから、 判断は正しいはずだと 思える。でも、 この段階で起きているのは、 判断が雑にな...

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